転職エージェント経験者の採用人事が教える「転職を意識した時に取り組むべき3つのこと」

2022.01.07

2022.01.07

IT業界のキャリアについて考える


初めまして!

Fabeeeで採用担当をしているYamです。

社会人10年目、Fabeeeに入社してからは丸5年が経とうとしてますが、これまでの10年のキャリアの中でエージェントして約6年、採用担当を1年経験した視点を元に、「転職を意識した時に取り組むべき3つのこと」とお伝えしたいと思います。

 

今回は柄にもなく真面目な感じでいこうと思います笑

 

自分の「好き」と「嫌い」を整理する

1.自分の「好き」と「嫌い」を整理する

「何当たり前のことを言ってるんだ?そんなものは自分自身が一番わかってるよ」と思われるかもしれませんが、皆さんが思っている以上に人間は自身のことを理解出来ていません。

 

そもそも自分が自分を理解するためにはメタ認知出来ることが必要になってくるのですが、このメタ認知が前提として中々会得が難しい能力です。故に“自分が自分自身を正確に理解する”というのは、皆さんが思っている以上に難しいことなんです。

 

ですので、まずは騙されたと思って自分の好き嫌いを今一度クリアにしてみてください。自分は何に喜びを感じるのか?苦痛を感じるのか?

 

今まで気付かなかった自分に出会えたりすることが、きっとあるはずです。

現在地と目指す方角をクリアにする

現在地と目指す方角をクリアにする

現在地と方角と表現しましたが、言い換えると「現在」と「目指すべき姿」をクリアにしようというお話です。ビジネス用語で「As-Is / To-Be」なんて言葉を聞いたことがある人もいるかもしれませんが、それのことです。

 

多くの方は約30〜40年ほどは社会人としてのキャリアを歩むわけですが、人生全体から考えると半分近くのウエイトを占めるわけです。これはとても長い道のりなので、私はキャリアプランを一種の「地図」だと捉えています。

 

そして地図を上手に使うには必要なものが最低2つあります。

それは「現在地」と「目的地」

この2点です。

 

この2つが決まらなければ、自分が行きたい場所には向かえないんです。そしてこの2つを決めるためにも先ほど整理した自分の好き嫌いが効いてきます。

 

先ほどの自分自身の好き嫌い、やりたい事・やりたくない事をクリアにしていくと段々と法則性のようなものが見えてきます。一見全く別の事柄に対する好き嫌いも、並べてみると案外共通点があったりするものです。それを繋ぎ合わせていくと最初はいくつもの塊が出来る状態になりますが、その塊同士にも共通点があったりして、これを繰り返していくと塊同士が集まりつつも、重複している部分は贅肉として削ぎ落とされていきます。

(いわゆるボトムアップアプローチ型MECEの考え方になりますが、気になる方は是非調べてみてください)

 

これを徹底的にやっていくと「なりたい自分」と「なりたくない自分」を簡潔に表現出来るレベルになって来ます。理想としては一言で言えるレベルになったら、相当洗練されていると思って良いと思います。これがあなたの「目的地」になるわけです。

 

これが出来たら次に現在の自分に対しても同様の事を行なっていきます。そうすると今度は「現在地」が見えてきます。この2つが見えて来た時に初めて一般的に言う「キャリアプラン」の土台となる筋道が見えてきます。ここまで来ると理想と現状のギャップ(距離)と、それをどう埋めていくか?(詳細な経路)を詰めていけるようになりますが、全部お伝えしようと思うと長くなってしまうので、このブログでは一旦ここまでにします。

ですが、目的地と現在地が正確に見極められるようになってたら、この辺はもう応用なので自然と導き出せるようになっていると思います。

 

エージェントさんやネットの記事を見ると「良い転職にはキャリアプランが大事」なんて軽々しく言ってたりしますが、キャリアプラン云々に辿り着くまでには中々準備が必要なんですよね。ですので、個人的には可能であれば3ヶ月〜半年くらいは時間的猶予を持って転職活動をされることをオススメします。

 

頭に頼りすぎない

頭に頼りすぎない
 

最後はこれなんですが、これが一番大事です。

「考えるのが大事とか言っといてそれかよ」
 

と思われたかもしれませんが、考えるのは大事です。頭を使うのは間違いなく大事です。

ただ、“頼りすぎ”は危険だということをここでは声を大にしてお伝えしたいです。

 

突然ですが、ここで算数の問題です。以下の問題を暗算で答えてください。

 

①33+25=??

②4987×7129=????

 

①は大多数の方が答えられるかと思いますが②はそろばんをやってましたとか、そういう人で無い限り、恐らくパッとは出てこないと思います。

ですが、紙に書いて“筆算”したらどうでしょうか?

ほとんどの方が答えられるかと思います。

 

つまり何が言いたいかと言うと頭の中“だけ”考えられることは限度があるし、その限度は思っている以上に低いということです。ですので、先ほど挙げたことを考えるときは何でもいいので自分自身の思考を書き出してみてください。紙でもデジタルでも何でもいいです。大事なのはキチンと具現化すること。

 

メリットを挙げ出したらたくさん出ますが、ここでは割愛。

 

考え事をする時は書き出す!!

考え事をする時は書き出す

もう極端な話これだけ覚えてってもらえるだけでも良いくらいです。キャリアのことを考える時だけでなくて色々なことに使える汎用性の高い手法です。思考が重要な局面に出くわしたら是非試してみてください。

 

終わりに

いかがでしたでしょうか。正直、1と2に関してはちょっと調べれば同様のことを書いてある記事には出くわしたりするかなとは思いますが、意外と書き出す重要性について触れてる記事は少ないなと思い、今回のブログを描いてみました。

 

正直「転職ってそんなめんどくさい事しなきゃいけないの?」と思われた方もいると思います。が、まだ「転職回数が少ない方が良い」という文化が残っている日本においては、1社1社を慎重に見極めることが問われてきますし、無策な転職は率直に言ってリスクそのものです。

 

IT系っぽい例え話をすると、杜撰な要件定義・設計から生まれるシステムの行く末は想像に難くないはずです。でも、無策な転職ってそれと一緒なんですよね。

このブログが“幸せの要件定義・基本設計”に役立つようであれば幸いです。

 

そんな私が働いてるFabeeeはエンジニアのキャリアを大事にしており、その観点からエンジニアさん一人一人のキャリアの方向性を最大限尊重しています。

現状、Fabeeeはエンジニアさんを積極募集中なのですが、もちろんそれは採用にも通じており、弊社の求人にご興味を持って頂けた方には、いきなり選考をスタートせずに、カジュアル面談から始めさせて頂き、「本当に自分の方向性と合っているのか?」というのを確かめられる場を設けさせて頂いています。

 

加えて、エンジニア系求人の場合はカジュアル面談の場からCTOが出席させて頂いているため、技術的に突っ込んだお話も出来ますし、時にはキャリア相談のようなお話をするケースもございます。

 

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Fabeee編集部

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こちらの記事はFabeee編集部が執筆しております。