エンジニアもビジネススキルを身につけておくと良し!その必要性を解説

2021.10.26

2021.10.26

IT業界のキャリアについて考える

パソコンと向き合う時間が多い、エンジニアという職業。専門職であることから、業務に必要のないビジネススキルの取得については、後ろ向きな人も少なくありません。

しかし、エンジニアは“常に学び続けること”が最も重要だと言われている職業でもあります。そこで今回は、エンジニアにとってのビジネススキルの重要性について考えていきます。エンジニアとしての視野を広げるためにも、ビジネススキルを身につけてみませんか?

なぜエンジニアにもビジネススキルが必要なのか

なぜエンジニアにもビジネススキルが必要なのか

エンジニアは、“技術力”がモノを言う職業。しかし、それと同時に“人間力”が求められる職業でもあります。人間力を上げるためには、ビジネスの視点を持っておくことも大切です。

なぜエンジニアにもビジネススキルが必要なのかについて、考えていきましょう。

ビジネススキルとは?

ビジネススキルとは、社会人が仕事をする上で身につけておくべき知識やスキルのことです。ビジネススキルと一言で言ってもその要素はさまざま。技術的なものを指す「テクニカルスキル」、見極めの力を指す「コンセプチュアルスキル」、コミュニケーション力などを指す「ヒューマンスキル」と大きく三つのカテゴリに分けられます。

この三つのカテゴリのうち、人間的な成長が必要となる「ヒューマンスキル」については先天的な要素が大きいものとなりますが、残りの二つについては後天的要素が大きいため、経験や努力次第でいくらでも伸ばすことができます。ビジネススキルには社会人として働く上で身につけておくべき要素がたくさん含まれていますが、エンジニアとして働く人の中で積極的にビジネススキルを習得しようとする人は、まだまだ少ないのが現状です。

一流のエンジニアになるためにはビジネススキルの習得が欠かせない

ビジネススキルの習得は、企業内での業務を円滑に進めるために欠かせないステップの一つです。技術力がモノを言う職種というイメージの強いエンジニアですが、実はエンジニアにとってもこれは例外ではありません。

新米エンジニアの時には、もちろん技術的なスキルを磨くことが最優先されます。しかし、エンジニアとしての歴が長くなってくるとタテ・ヨコのつながりも意識しながら業務を行わなければいけないため、ビジネススキルきちんと習得しているかどうかが、エンジニア人生を左右する大きなカギとなります。

一流のエンジニアになるためには、チームをまとめる力があるかや段取りよくタスクを完了ためのタイムマネジメントができるか、顧客の課題をいち早く見つけることができるかなど、さまざまな“力”が問われます。技術力が優れていることは、一流と呼ばれるエンジニアになれば当たり前。一流になるためには、人間力があるかどうかが最優先されるため、直接業務に関係ないと思われるようなビジネススキルもきちんと身につけておかなければいけないのです。

エンジニアが身につけるべきビジネススキル

エンジニアが身につけるべきビジネススキル

ビジネススキルと言っても、その種類はさまざま。エンジニアにとって身につけておくべきビジネススキルとは、どのようなものなのでしょうか。

マネジメント力

エンジニアとしての経験を積み重ねると、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーという立場を任されるケースが少なくありません。いわゆる一般職で言うところの“管理職”という立場になり、案件全体の管理を行うこととなります。

このような立場になった場合、担当者の割り振りから納期までのスケジューリング、予算の割り振りなど、マネジメントに関する業務がメインとなるのは言うまでもありません。この時、必要となるのが他でもない「マネジメント力」です。

エンジニアという職業は、独立してフリーランスで仕事をするケースも珍しくありませんが、フリーランスになるということは自分で全ての管理を行うようになるということ。マネジメント力は、企業に属さずに仕事を行う場合にも必要となるスキルなのです。

企業に属して上位職を目指している人にはもちろん、将来的に独立を目指している人にとってもマネジメント力は身につけておくべきビジネススキルだと言えます。

情報収集力

ITに関する業界はトレンドの変化が早く、最新の情報を得ながら広い視野を持つためには、効率良く情報収集を行わなければいけません。そのために必要なのが、「情報収集力」。必要な情報がどのような書籍、媒体に書かれているのかや、どの人に聞けば必要な情報が得られるのかを知っているのと知っていないのとでは、情報収集にかかる時間が大きく変わってきます。

さまざまなコミュニティとのつながりを持っておくことも、情報収集力をアップさせるための一つの方法。知りたい情報をいち早く得るためにも、ビジネススキルとして情報収集力を養っておかなければいけません。

問題解決力

システムの不具合や突然の納期短縮、設計の変更など、エンジニアは目の前にある問題に立ち向かっていく職業でもあります。一流のエンジニアになるためには、突然現れる新たな問題に対しても冷静に対処できる器を持っておかなければいけません。

そこで重要なのが、「問題解決力」があるかどうか。エンジニアとして働くためには、理論だけでなく目の前の問題にどう立ち向かうのかを瞬時に考える能力が必要となります。また、表面に見えている問題だけでなく、その裏に隠されている根本的な問題が見つけられるかどうかも、エンジニアとしての器量を図るポイントです。

上司やクライアントから信頼してもらえるエンジニアになるためにも、問題解決力を伸ばすことを意識しておきましょう。

コミュニケーション力

パソコンを相手にした仕事がメインとなるエンジニアは、モノづくりの意識が強いことから、コミュニケーション力の存在価値を低く見積もっているケースが少なくありません。実際エンジニアとして働いている人からも、コミュニケーション力をおろそかにしていたという声が挙がっています。

しかし、エンジニアが行った仕事の先にいるのは紛れもなく「人」です。クライアントに満足してもらうためには、「その人がどのようなことを求めているのか」までを読み取ることが重要になります。そのためには、クライアントとしっかりコミュニケーションを取り、上手に話を引き出さなくてはいけません。

本当にいいモノを作るためには、人と人との関わりがカギとなります。モノづくりをする職業であるからこそ、コミュニケーション力をしっかりと養っておかなければいけないのです。

文章力

エンジニアは、仕様書やプレゼンテーションの資料など、文章を使って意図を説明するという機会が意外と多い職業。クライアントに満足してもらうためには、相手の話を聞くだけでなくこちらの意図を的確にわかりやすく伝えることも大切です。

だらだらと長い文章を書いて、結局相手に伝わらなかった…。これでは、仕様書もプレゼンテーション資料も意味のないものとなってしまいます。文章力は、文章を書けば書くほど向上する力なので、「どう書けば端的にわかりやすく相手に伝わるのか」を意識しながら、頻繁に文章を作成してみましょう。

エンジニアがビジネススキルを身につけるメリットとは

エンジニアがビジネススキルを身につけるメリットとは

必要なビジネススキルの習得は、エンジニアにとって大きなメリットをもたらすきっかけとなります。ビジネススキル習得によるメリットをまとめました。

働き方の理想が見つかりやすくなる

ビジネススキルを習得するということは、エンジニアという視点だけでなくビジネスの視点からも物事が見られるようになるということです。ビジネススキルを習得してビジネスの視点が持てるようになると、今まで狭い視野でしか見ることができなかったエンジニアという職業を、広い視野を持って見られるようになります。

ITという業界に目を向けると、中心的企業もそれぞれ違う方法で成長を遂げていることがわかり、その中でエンジニアができる働き方を新に知ることができます。「こんな働きかたもできるのか」という発見は、エンジニアとして成長するための一歩になるに違いありません。

ビジネススキルの習得は、エンジニアとして働く自分を成長させるきっかけになります。「このままずっと同じ環境にいていいのか…」と漠然とした不安を抱いている人にとっても、ビジネススキルを習得することがこれからの自分の道を見つけるための大きなヒントとなるのではないでしょうか。

業務の幅が広がる

技術的なスキルを重視する傾向にあるエンジニアという職業ですが、業務を取り巻く環境は日々変化し、ただひたすらコードを打ち込むだけでは“価値の低いエンジニア”に成り下がってしまいかねません。人々から求められるエンジニアになるためには、「効率良く結果が出せるか」や「業務を円滑に進められるか」など技術以外のところでの結果も求められます。

ビジネススキルが身についていると技術以外のところでも力を発揮することができるため、本来の仕事以上の範囲でエンジニアとしての技術が活かせるようになるのです。結果、エンジニアとしての評価も高まり、より幅広い分野で活躍できるようになります。

クライアントの業務内容が手に取るようにわかるようになる

エンジニアには、クライアントへの提案や要件定義と言った仕事もあります。しかし、技術的なスキルしか持ち合わせていなかった場合、クライアントを取り巻く環境や業務フローが頭に入っておらず、的確な提案が行えないという可能性も否めません。

ビジネススキルを習得するということは、自社やエンジニアという職業が置かれている状況はもちろん、クライアントの環境も見据えながらより良い提案ができるようになるというメリットにつながります。企業とエンジニア自身が時代の波に乗り遅れないためにも、ビジネススキルを習得して広い視野を持つことが大切です。

エンジニアがビジネススキルを身につける方法

エンジニアがビジネススキルを身につける方法

エンジニアが実際にビジネススキルを身につけるためには、どのようなステップを踏めばいいのでしょうか。

興味のあるスキルを選別して学ぶ

「ビジネススキルを習得しなければ」という気持ちから、やみくもにビジネススキル習得のための一歩を踏み出してしまう人もいることでしょう。しかし、そもそもそのビジネススキル自体に興味がなければ、継続して学び続けることはなかなか難しいものです。

そこで、まず行いたいのが“興味のあるスキルの選別”です。ビジネススキルにもさまざまな、ものがあるため、一度に一気に習得することはできません。ビジネススキル習得をスタートさせるためには、自分が興味を持てるスキルから勉強し始めるのが効率的だと言えます。

おもしろそうだと感じるものを選ぶのも一つの方法ですが、「どのビジネススキルが自分のエンジニアとしての価値を高めてくれるか」に着目しながら勉強するビジネススキルを選ぶと、より有意義な結果を導きだすことができるでしょう。

社外のセミナーに参加してみる

エンジニアがビジネススキルを習得する一つの手段として、セミナーを受けるという方法があります。エンジニア向けのセミナーもあり、より自分の環境に合った内容のものを選ぶことができるでしょう。

段取りを向上させるためのセミナーやコミュニケーションスキル向上のためのセミナーなど、さまざまな種類のものが開催されています。セミナーで受講した内容を実際の仕事の場でアウトプットできれば、ビジネススキルをしっかりと自分の中に落としこむことができます。

仕事の片手間ではなく、ビジネススキル習得のために時間を割きたいと考えている人は、セミナーの受講を検討してみてはいかがでしょうか。

上司から学ぶ

尊敬できる上司が社内にいる場合は、その人の行動をチェックしたり疑問点を質問したりして、ビジネススキルを習得するのも一つの方法です。直接聞けるというのは、何よりも成長を感じやすい勉強法の一つ。

ビジネススキルを学びたいという部下がいることは、上司にとっても喜ばしいことです。その人なりのやり方であったり、少し前の考え方であったりする可能性はありますが、一つの例として自分の中に落とし込み自分なりに改善していくと、ビジネススキルが身につきやすくなります。

まとめ

ビジネススキルは、エンジニアの技術的なスキルのように早いスピード感で変化していくものではなく、一度習得すれば長く活用できるスキルです。技術的なスキルアップに目を向ける機会は多くても、今までなかなかビジネススキルに目を向けてこなかったという人は、ぜひ自身のエンジニアとしての価値を高めるためにもビジネスの視点を持ってみてください。

Fabeee編集部

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こちらの記事はFabeee編集部が執筆しております。