2022.03.25
2022.03.28
Fabeee社員ブログ
はじめまして。昨年12月にFabeeeへ入社したふっちです。
早速ですが、皆様は近年よく耳にする「メタバース」という言葉をご存じですか?
ネット上やメディアでもトレンドワードとして紹介されています。身近な例だと、Facebook社がMetaと社名を変えたことで、メタバースという言葉が注目を浴びるようになりました。
しかしながら「メタバース」について詳しく説明ができる人はそれほど多くないのではないでしょうか。
そこで今回は、Web3時代のバズワードである「メタバース」について詳しく解説していきます。
目次
メタバースとは何なのか?
メタバースを一言で表すと、「仮想空間」です。つまり、現実世界とは別の空間に存在する3次元の仮想空間が「メタバース」と呼ばれる世界なのです。
メタバース上では、アバターと呼ばれる自身の分身を用いて仮想空間へダイブし、現実世界と限りなく近い状態で活動できる世界が広がっています。
メタバースの語源は、「超越」の意味を持つ「Meta」と「世界」の意味を持つ「Universe」にあり、1992年に発表されたニール・スティーブンソンのSF小説「スノウ・クラッシュ」の世界から名付けられたとされています。
Matthew ballが提唱するメタバース
メタバースを「仮想空間」と述べましたが、正確な定義は未だ専門家の中でも論争中なのが現状です。
2020年に米国ベンチャー投資家の「Matthew ball」によれば、メタバースの定義は以下の7つの要件を満たすものだと提唱しています。
- 「永続性」:現実世界と同じように止まることなく無期限に続いていく世界
- 「同時的なライブ性」:現実世界と同じように時間が過ぎ去っていく世界
- 「爆発的同時接続性」:制限なく大量のユーザーが同時に接続可能な世界
- 「経済性」:モノやコトが流通し、現実世界と同じように経済活動ができる世界
- 「デジタルと物理現実の相互運用性」:オンラインとオフラインの境界がなく繋がる世界
- 「相互運用性」:プラットフォームと垣根のない世界
- 「コンテンツと体験の再生産性」:企業や個人がコンテンツや体験を生み出す世界
メタバース上でできることとは?
ここまで、「メタバース」とは何か?についてご紹介しました。
ですが、実際メタバースができることには何があるのでしょうか?
ここからはメタバースができることについて、詳しく説明します。
現実世界に近いコミュニケーションが取れる
メタバースをプラットフォームとしたコミュニケーションでは、アバターを通じた意思疎通が可能になります。
従来のSNSのようなリアリティーの無い対話から、アバターを通じたリアリティー溢れるコミュニケーションができるようになるのです。
そのため、より現実世界に近い状態でコミュニケーションが取れるようになり、任意の空間(現実世界とは異なる仮想空間)で出会った他のユーザーと対面コミュニケーションが取れるようになります。
バーチャルイベントを主催できる
メタバースでは、任意の空間でイベント毎などを主催することができます。
近年の例では、大人気バンドの「RADWINPS」さんが2020年12月と2021年7月に2回バーチャルライブを開催しました。
また、世界中で大人気のゲーム「フォートナイト」では、人気ラッパーの「トラヴィス・スコット」が「フォートナイト」でライブを行い、1200万人の観客が集まりました。
メタバースでは、自身のアバターを用いてバーチャルライブを主催できたり、時には観客としてライブを楽しむことができるのです。
リモートワーク下の課題解決
メタバースは、コロナ禍におけるリモートワークの課題解決にも役立ちます。
今までのオンライン会議ツールなどにはいつくかの課題がありました。
- リモートワークによる帰属意識の低下
- オンラインのため、身なりの統一が曖昧になる
- 同じ職場で仕事をしている感覚がない
- 相手の表情や雰囲気がわからない
メタバース導入前までは、上記のような課題がありましたが、メタバースの導入により現実世界に近い感覚でリモートワークやリモート会議ができるようになりました。
仮想空間技術により、身振り手振りで相手とコミュニケーションを取ることができるようになり、オンライン上でも対面に近い感覚で共同作業や会議が可能になりました。
メタバース技術の課題は豊富にありますが、技術のアップデートに伴い、オンラインとオフラインの働き方は大きく変わっていくでしょう。
ビジネス面で活用できる
メタバースは、ビジネスにも活用可能で、その一つに「土地の取引」があります。
つまり、バーチャル上で土地の購入を行い、所有権を持つことができるのです。土地の所有権を持つことで、価格が高騰した際に売却したり、土地の貸借、所有地に店舗を作り商品販売からPRまで行えるようになります。
VRプラットフォームの「The Sandbox(ザ・サンドボックス)」を利用すれば。「土地の取引」を行うことができます。
また、「土地の取引」に加えて、「キャラクターやアバターの売買」も可能です。有名なプラットフォームに「Decentraland(ディセントラランド)」があり、このプラットフォームではゲームで使用するキャラクターやアバターの作成ができます。
NFTマーケットプレイスを通せば、ゲームで作成したキャラクターやアバターをNFTとして販売することができるのです。
このように、メタバースは、日常生活を便利にすることに加えて、新しいビジネスモデルを生んだのです。
メタバースの課題とは?
ここまで、メタバースがどんなことができるのか説明してきました。一方で、メタバースにはまだまだ課題点も残されています。
メタバースを理解する上で、良い点と悪い点も抑えておくことが必要です。
そこで、この章ではメタバースが抱える課題について解説していきます。
メタバース依存症
オンラインゲームのように、一度没入してしまうとなかなか抜け出せない可能性もあるため、依存症には注意が必要です。
メタバース依存症になってしまうと、仮想空間上を現実世界と感じてしまい、現実とメタバースの世界を混同してしまう恐れもあります。
また、メタバースへの依存は現実世界でのコミュニケーション機会の低下にも繋がります。
オンライン上でコミュニケーションが完結してしまう場合、現実世界よりも仮想世界でのコミュニケーション機会が中心となり、現実世界でのコミュニケーションが気薄になる可能性も潜んでいるのです。
そのため、適度に休憩を取ったり、メタバースに関するサービスの使用方法をしっかり理解しておくことが必要です。
簡単に利用できるツールが少数
メタバースの普及が増加している反面で、日常生活で利用可能なツールが少ないのが現状です。メタバースの世界を味わおうとしても、ヘッドギアやスマートフォン、PCといったツールに限られてしまっています。
仮に、スマホやPCでメタバースの世界を感じようとした場合、あくまで周りは現実世界なので仮想空間を眺めているだけの状態です。
このように、メタバースを身近に感じるためには、メタバースに特化した手頃で簡単に利用できるツールやアイテムを用意していく必要があるでしょう。
まとめ
今回は、「メタバース」についてご紹介しました。
メタバース技術は今後さらにアップデートされ、私たちのライフスタイルを大きく変えていくことでしょう。
今後もメタバースの動向を追っていきたいと思います。最後までお読みいただきありがとうございました。