投稿日 2023.07.11

最終更新日 2023.07.11

ChatGPT(チャットGPT)のプラグインとは?活用するメリットやインストール方法を解説

ChatGPT(チャットGPT)のプラグインとは?活用するメリットやインストール方法を解説

ChatGPT(チャットGPT)のプラグインとは?

高性能AIによって自動生成される自然な文章が注目されているChatGPT。その機能を拡張するための追加モジュールがプラグインです。日本語ではシンプルに「拡張機能」と呼ばれることもあります。ChatGPTはAI分野の研究開発機関であるOpenAIが2022年11月にリリースしました。リリースから順調にユーザー数を伸ばしているChatGPTではサービスの改良が進み、2023年5月に拡張機能であるプラグインのリリースを発表。2023年6月23日時点で500以上のプラグインが確認されています。なお、プラグインと同時にwebブラウジング機能の実装もアナウンスされました。ChatGPTのプラグインはチャットモードに直結しているため、ユーザーが小難しいコードを入力したり設定に苦労したりする心配がありません。YouTubeやTwitterのような他社製サービスとの親和性が高く、連携することでより一層使い勝手を向上させることができます。ただし、プラグイン機能はChatGPTの最新バージョン(2023年6月時点)のGPT-4から利用可能なので注意してください。

プラグインを活用するメリット

プラグインを活用するメリット
ChatGPTのプラグイン機能はリリースされるやいなや、ユーザーから大きな関心を集めることとなりました。多くのユーザーがプラグインを利用するのは、以下のようなメリットがあるためです。

利用用途が広がる

プラグインによってChatGPTの機能が拡張されると、それだけ利用用途が広がる可能性が高くなります。ChatGPTは2022年11月にリリースされた比較的新しいサービスであり、活用方法が模索されている段階です。したがって今後の展開次第ではもっと便利な、もっと革新的な活用方法がプラグインによって実現される可能性もあります。「こんなことができたらいいな」を実現してくれるのが、プラグインの大きな魅力なのです。

簡単にカスタマイズできる

通常、アプリケーションの機能を拡張するためには面倒な設定が付き物でした。しかし昨今のプラグインは機能の追加や削除が容易で、気軽にカスタマイズすることができます。これはChatGPTのプラグインにおいても例外ではありません。プラグインをインストールした後、気に入らないようであれば簡単に削除できるストレスフリー設計。トグル式で機能のオン・オフが切り替えられるため、必要なタイミングだけプラグインの機能を利用するという使い方も可能です。この仕様は万が一プラグイン同士が干渉して不具合を起こした際、原因となっているプラグインを探し出すのにも有用なので覚えておきましょう。また、一度に利用できるプラグインは最大3つまでとなっています(2023年6月時点)。

プラグインを導入する方法

プラグインを導入する方法
ChatGPTにプラグインを導入するためには、次に挙げるプロセスを参照して作業を進めてください。

有料版への登録

ChatGPTのプラグインはすべてのユーザーに解放されている訳ではありません。2023年6月時点でプラグイン機能は、ChatGPTの有料版ユーザー向けにリリースされているので注意してください。ChatGPTは無料で利用することもできますが、性能やサポート体制を充実させた「ChatGPT Plus」という有料版が用意されています。有料版の利用料金は月額20ドルです。なお、支払い方法はクレジットカードのみ対応でデビットカードやPayPalは不可となっています(2023年6月時点)。

順番待ち登録

有料版へのアップグレードが完了したら、今度はプラグインの利用順番待ちに登録しましょう。2023年6月時点で、プラグインの利用は有料版ユーザーに向けて「順次解放」というアナウンスになっています。順番待ちの登録はChatGPTで「ChatGPT plugins」にアクセス、その中にある「Join plugins waitlist」へ進んで必要な情報を入力してください。

Settingsで有効化

プラグイン利用権の順番が来たら、まずはChatGPTでプラグインの機能を有効化させます。画面上に表示されている「…」をクリックするとタブが展開されるので、その中の「Settings」へ進んでください。Settings内の「Beta features」に「Plugins」という欄が設けられているので、横にあるトグルをオンにしてSettingsタブを閉じましょう。

プラグインのインストール

有料版の新規チャット画面でGPT-4にマウスオーバーすると「Plugins」が表示されるので選択、初期段階では何もプラグインがインストールされていないため「No plugins enabled」と表示されます。このタブをプルダウンすると「Plugin store」が表示されるのでこのページにアクセスしてください。ストア内で利用可能なプラグインが表示されているので、並び替えやテキスト検索で任意の製品を探し出しましょう。「Install」をクリックして完了すると「Uninstall」の表示に変わります。ストアから退出して再度チャット画面移行し、GPT-4の下部にインストールされたプラグインのアイコンが表示されているのでプルダウンから任意のプラグインにチェックを入れたら準備完了です。

プラグインを使ってできる事

プラグインを使ってできる事
様々な機能実装が模索されているChatGPTのプラグインですが、2023年6月時点での主な機能は以下の通りです。

最新情報の取得

ChatGPTは2021年9月までの情報を基にして作られているため、デフォルトの状態では最新情報に対応できないという注意点がありました。しかし後発のプラグインによってリアルタイムの情報取得が可能になったため、最新情報に対応した文章作成が実現したのです。スポーツや時事問題に関する文章作成において、これは大きなメリットであると言えます。

視覚情報のアウトプット

ChatGPTは元来テキストのアウトプットを目的として開発されたアプリですが、プラグインによってテキスト以外の情報を出力できるようにもなりました。これによって表やグラフといった視覚的なコンテンツを生成できるため、ビジネス分野での活用が期待されているのです。例えばExcelで出力したCSVファイルを、ChatGPTに流し込んでグラフを表示させるといったことができます。

予約・ショッピング

日常生活において便利なのが予約・ショッピング機能の実装です。プラグインの導入によって旅券やレストランの予約、オンラインショップでも買い物や商品検索といったアクションがChatGPT上で可能になります。インターネットであれこれ調べる手間が省けるため、生活の利便性向上に期待が寄せられている機能です。

ソースコード実行

ChatGPTには元来プログラミングコードを生成するという機能が備わっていましたが、そのコードを実行することはできませんでした。しかしプラグインを導入すると生成したコードをそのままChatGPTで実行できるようになります。コードをローカルにコピー&ペーストする手間が省けるため、プログラミングの作業効率化が期待されるでしょう。

プラグインの紹介

プラグインの紹介
既に多種多様なプラグインが展開されているChatGPTのプラグインですが、ここではその中でも人気のものをいくつかピックアップして紹介します。

食べログ

ランチ・ディナー・飲み会のお店探しに愛用者が多いサービス「食べログ」。実はChatGPTで利用できるプラグインが提供されています。エリア・ジャンル・時間帯といった条件をChatGPT上で入力すると、マッチングしたおすすめの店舗を紹介してくれるという優れもの。店舗ページのリンク付きなので、シームレスに予約可能というのもポイントです。
 
食べログのChatGPTプラグインはこちら
 
実際に食べログChatGPTプラグインを使ってみた記事はこちら

Expedia

旅行予約サイトのExpediaをChatGPTと連携させるプラグインです。国内外を問わずホテルや旅券の検索および予約が可能。もちろんチャットでリクエストした内容にマッチした情報を提供してくれます。
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ChatGPT(GPT-4)のPlugin storeから「Expedia」をインストールする事で利用できるようになります。

Speak

SpeakはChatGPTにおける語学学習を強力にサポートしてくれるプラグインです。翻訳自体はプラグインがなくても可能ですが、Speakでは複数の回答やフレーズの具体的な説明、さらにはシチュエーションごとの適切な会話例を提示できます。

SEO.app

IT化が進んだビジネス界において重要なSEO対策、そんな場面でもChatGPTのプラグインが活躍します。SEO.appはwebサイトのSEOスコアを算出して改善点を提示。さらにはキーワードリサーチ・リンク管理・メタデータ最適化といった作業の自動化も可能です。

Zapier

複数のツールを頻繁に利用しているようであれば、Zapierを導入してみるのもおすすめです。Zapierは5000以上のツールと連携可能なプラグインであり、メール返信やSNS投稿といった作業を自動化できます。基本的な使い方は自動化した内容をチャットで打ち込むだけですが、連携させるツールによってはユーザー情報の登録が必要なので留意しておきましょう。

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