MMMを提供する企業の業種別メリットとデメリットを分かりやすく解説

2022.04.25

2022.05.26

マーケティング

MMMを提供する企業の業種別メリットとデメリットを分かりやすく解説
MMM(マーケティングミックスモデリング)を提供する主な企業は、コンサルティング会社・広告代理店・事業会社(インハウス)の3つです。本項目では、これら3つの企業の業種などを解説します。

 
■MMM(マーケティングミックスモデル)とは?を知りたい方はこちら


 

コンサルティング会社

コンサルティング会社
コンサルティング会社とは、ある分野の事業に対するアドバイスを主な業務にしている企業のことです。さまざまな企業が抱える課題について相談に応じたうえで、その解決策を示すことで報酬を得ます。そのため、コンサルティング会社には、各分野に関する専門的な知識と、経験に基づく的確なアドバイスが可能な人材が揃っています。また、各コンサルティング会社では、MMMと呼ばれる統計手法による各施策の定量化が可能です。なお、コンサルティング会社は、主に次の3つに分類されます。
 

  • 戦略コンサルティング会社
  • 総合コンサルティング会社
  • 専門コンサルティング会社
    •  
      ・戦略コンサルティング会社:企業の経営や事業に関する方針の検討や策定に関与する
      戦略コンサルティング会社では、コンサルタントが幹部クラスと経営や事業に関する議論をしたうえで、的確なアドバイスを行います。経営の方向性を左右する重大な任務のため、最新の経営理論と専門的な知識や、一定の経験と実績を持つコンサルタントが担当しています。
       
      ・総合コンサルティング会社:あらゆる分野の経営や事業に関するアドバイスを行う
      総合コンサルティング会社では、あらゆる分野の経営や事業に関する相談に応じたうえで、的確なアドバイスを行います。そのため、マーケティング・IT・人事といった、さまざまな分野に関する専門的な知識と経験・実績を持つコンサルタントを揃えています。
       
      ・専門コンサルティング会社:ある分野の相談とアドバイスを専門に請け負う
      専門コンサルティング会社では、さまざまな専門分野に関する相談とアドバイスを行います。そのため、それぞれの専門コンサルティング会社には、その分野に関する深い知識とアドバイス経験や実績が豊富なコンサルタントが揃っています。たとえば、マーケティングを専門に扱う会社では、SaaSといったツールを使った精度の高いデータ分析も可能です。
       

      広告代理店

      広告代理店
      広告代理店とは、広告に関する業務をクライアントに代わって行う企業のことです。具体的には、オフライン広告やネット広告の企画・制作から、メディアとの交渉に至るさまざまな業務を代行します。また、商品やサービスに関する市場調査や分析から、マーチャンダイジングと呼ばれる商品の企画・開発・販売方法といった、マーケティング活動の代理も可能です。広告代理店は、主に次の2つに分類されます。
       

      • 総合広告代理店
      • 専門広告代理店

       
      ・総合広告代理店:あらゆるメディアの広告業務を取り扱う
      総合広告代理店では、ネット・テレビ・新聞・雑誌といった、あらゆるメディアの広告に関する業務を取り扱っています。また、クライアント企業も多岐にわたることから、業種に関しても幅広く取り扱うことが可能です。
       
      ・専門広告代理店:1つのメディアを専門に取り扱う
      専門広告代理店では、ネットのみや紙メディアのみといったように、1つのメディアの広告だけを専門に取り扱います。そのため、自社が取り扱うメディアに関しては、広告枠を幅広く確保している会社が少なくありません。
       

      事業会社(インハウス)

      事業会社(インハウス)
      事業会社(インハウス)とは、マーケティング業務や広告出稿などを外注せずに自社で運営する企業のことです。事業会社では、自社グループ企業のマーケティング業務や広告出稿などを専属で行います。ただし、事業会社の中には、自社グループ企業の業務だけでなく、他者の業務を請け負う会社もあります。
       

      コンサルティング会社のメリット・デメリット

      コンサルティング会社のメリット・デメリット
      本項目では、コンサルティング会社に発注するメリットとデメリットを2点ずつ紹介します。

      コンサルティング会社のメリット

      • 専門家によるアドバイスが受けられる
      • 客観的に課題が把握できる
        •  
          ・専門家によるアドバイスが受けられる
          コンサルティング会社では、経営戦略や事業戦略に関する専門家のアドバイスが受けられます。そのような人材を自社で賄うには、多額のコストや長い育成期間が必要です。コンサルティング会社に発注すれば、そのようなコストや時間の抑制が期待できます。
           
          ・客観的に課題が把握できる
          コンサルティング会社に発注することで、自社が抱える課題を客観的に把握できます。社内の人間だけで会議や議論を行うと、どうしても主観的で忖度の混じった意見が多くなりがちです。その結果、自社が抱える課題を客観的に把握できない可能性があります。コンサルタントの意見は、知識とデータと経験から導かれているため客観的で忖度もありません。そのため、自社が抱える課題の的確な把握が可能になります。

          コンサルティング会社のデメリット

          • コストの追加
          • 自社とコンサルティング会社との不適合

           
          ・コストの追加
          見積もり段階では予算の範囲内であっても、コンサルティング業務が長引いたり新たな業務が加わったりすることで、追加費用が発生する可能性があります。トラブルに発展する可能性もあるため、事前に確認しておくことが大切です。
           
          ・自社とコンサルティング会社との不適合
          コンサルティング会社は数が多いため、その中から自社に適した会社を選ぶのは簡単ではありません。会社選びを間違うと、自社の経営方針とは相容れない提案をされた結果、最後は契約解除に至る可能性も考えられます。その際にはキャンセル料が発生する可能性があるため、コンサルティング会社選びには細心の注意が必要です。

          広告代理店のメリット・デメリット

          広告代理店のメリット・デメリット
          本項目では、広告代理店に発注するメリットとデメリットを2点ずつ紹介します。

          広告代理店のメリット

          • 広告業務を一括で発注できる
          • 自社に適した代理店を選べる
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              ・広告業務を一括で発注できる
              広告代理店では、広告の企画・制作・運営から各メディアとの交渉や、市場調査と分析までを一括で発注できます。そのため、自社で行うのは、広告代理店からのレポートを読んで更新の有無を決めるだけです。
               
              ・自社に適した代理店を選べる
              広告代理店には、主に総合と専門の2種類の会社があります。また、会社の規模もさまざなため、自社が出稿したいメディアや予算に適した会社を選べます。

              広告代理店のデメリット

              • 手数料が発生する
              • ユーザーの反応を直接把握できない

               
              ・手数料が発生する
              広告代理店に発注すると、代行費用の他に手数料が発生します。手数料は、広告出稿費の20〜30%程度が一般的です。ただし、広告代理店によって手数料のパーセンテージが異なるため、契約前の確認が必要です。
               
              ・ユーザーの反応を直接把握できない
              広告代理店では、広告に関するデータを自社で管理しているケースが大半です。そのため、クライアントはレポートを受け取るだけで、多くの場合、自社が発注している広告に関する細かなデータを把握できません。特に、ネット広告では多くのデータを広告代理店が管理しているため、クライアントがアクセス可能なデータは限られます。

              事業会社(インハウス)のメリット・デメリット

              事業会社(インハウス)のメリット・デメリット
              本項目では、事業会社(インハウス)に発注するメリットとデメリットを2点ずつ紹介します。

              事業会社(インハウス)のメリット

              • コストを抑制できる
              • データの自社による把握と管理が可能

               
              ・コストを抑制できる
              事業会社(インハウス)に発注することで、マーケティング業務や広告業務で発生するコストの抑制が期待できます。特に、グループ企業が運営する事業会社(インハウス)であれば、大幅なコストの削減も可能かもしれません。
               
              ・データの自社による把握と管理が可能
              グループ企業が運営する事業会社(インハウス)に発注することで、ユーザーなどに関するデータを自社で把握して管理できます。ビジネスにおいて、データは貴重な財産です。そのため、マーケティング業務や広告業務で得たデータを自社で把握・管理できるのは、企業にとって大きなメリットです。

              事業会社(インハウス)のデメリット

              • 構築にコストと時間がかかる
              • 各メディアの最新情報がつかみにくい
                •  
                  ・構築にコストと時間がかかる
                  事業会社(インハウス)の構築には、人材の採用や育成が必要です。そのため、業務を軌道に乗せるまでは、ある程度のコストや時間がかかることを覚悟しておく必要があります。
                   
                  ・各メディアの最新情報がつかみにくい
                  マーケティングや広告は、情報の更新が早い業界でもあります。特に、ネット媒体は頻繁にアップデートが行われ、トレンドの移り変わりも激しい業界です。これらメディアの最新情報を常につかみ続けるには、それなりの数の人材が必要になります。ただ、事業会社(インハウス)では一部の大手を除いて、すべてのメディアに人材を割り当てるのは困難です。その結果、多くの事業会社(インハウス)では、各メディアの最新情報をつかめないケースが少なくありません。

                  まとめ

                  特徴やメリット・デメリットを比較しながら最適な企業を選ぶことが大切です。
                  MMMを提供している主な企業には、広告代理店・コンサルティング会社・事業会社(インハウス)があります。これら企業には、それぞれに特徴があって、メリット・デメリットも異なります。そのため、企業を選ぶ際には、特徴やメリット・デメリットを比較したうえで、予算とも相談しながら自社に最適な企業を選択することが大切です。

この記事の監修者:冨塚辰

この記事の監修者:冨塚辰

Fabeee株式会社のデータサイエンティスト。 広告代理店でオン・オフ問わずプロモーション領域を中心にプロデューサー、制作ディレクターとして国内・外資、幅広い業界のクライアントを担当。
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