投稿日 2022.09.22

最終更新日 2022.09.22

GA4での計測をより確実に行うにために知っておきたい「サーバーサイドGTM」とは?

GA4での計測をより確実に行うにために知っておきたい「サーバーサイドGTM」とは?

サーバーサイドGTMとは?

サーバーサイドGTMとは正しくはGoogle Tag ManagerのServer-side Tagging機能を言います。Googleアナリティクスでは、HTMLにコンバージョンタグなどのタグを埋め込み、Webブラウザで管理を行います。それに対してGTMではブラウザではなく、使用しているサーバー側からHTMLを操作せずにタグの編集が可能になります。Webサイトなどのタグの管理はサイトの規模が大きくなればなるほど大変です。GTMを使わないでタグを管理するとなると、タグの更新や設定作業を手動で行わなければいけません。そこでGTMを使うことでこれらの作業を自動化し、効率よくタグ管理ができるようになります。さらにサーバーサイドタグ機能も活用できるようになれば、管理がよりスムーズになります。

サーバーサイドGTMの導入にあたり必要なこと

サーバーサイドGTMの導入にあたり必要なこと
サーバーサイドGTMの導入にあたっては、サーバー側にもコンテナを立てる必要があります。サーバーサイドGTMを使わずにタグを管理する場合、クライアント側のコンテナしか必要ありません。それに対して、サーバーサイドGTMを導入するにあたってはクライアント側とサーバー側、2つのコンテナでやり取りをしなければいけません。そのため、サーバーサイドGTMを導入するにあたってはまずサーバー用のコンテナを立てるところから始めます。

コンテナの作成方法はとても簡単。GTMの管理画面メニューにある「コンテナの作成」から「Server」を選択します。これだけでサーバー側のコンテナの作成は終了です。次にサーバーサイド側でタグ管理をするためのサーバーの準備を行います。「タグ設定サーバーを自動的にプロビジョニングする」で「自動的にプロビジョニングする」を選択しましょう。ちなみにここで言う「プロビジョニング」とは「割り当てる」「準備する」などの意味で使われます。次にサーバーの利用料金の請求先情報を入力したら基本設定は完了です。

ブラウザ側からタグを管理している場合、管理しているコンテナの切り替えが必要になります。まず「コンテナの設定」から先ほど設定したタグ設定サーバーのデフォルトURLをコピーしましょう。次にウェブコンテナの管理画面のメニューバーにある「ワークスペース」から「タグ」を選択します。そして元々設定していたGA4タグを選択します。「タグの設定」にある「サーバーコンテナに送信する」にチェックを入れ、先ほどコピーしたURLを貼り付けましょう。この際、測定IDをコピーして保存してください。

次はサーバーコンテナ側の設定を行います。まずサーバーコンテナ側のワークスペースで新たにタグを作りましょう。タグの設定にある「タグタイプの選択」から「Google アナリティクス:GA4設定」を選択し、先ほどコピーした測定IDを貼り付けます。そしてトリガーの設定画面からトリガーの対象をAll Pageにしたらサーバーコンテナ側の設定は完了です。そしてサーバーコンテナの管理画面からサーバーコンテナを公開すれば、サーバー側からタグの管理ができるようになります。

サーバーサイドGTMの利用料金は?

サーバーサイドGTMの利用料金は?
サーバーサイドGTMの利用料金は、サーバー代だけです。測定するサイトの規模にもよりますが、大体30ドル〜80ドル×サーバーの台数分の費用で運用できます。また、GTMは基本的には無料ですが、より機能が充実している有料版も存在します。こちらはGTM360という名称であり、直接営業担当者に問い合わせてください。

サーバーサイドGTM導入のメリット・デメリット

サーバーサイドGTMの導入はメリットもデメリットもあります。一長一短なので両方を理解して導入するのが良いでしょう。それでは、サーバーサイドGTMのメリット・デメリットそれぞれについて解説していきます。

サーバーサイドGTM導入のメリット

サーバーサイドGTM導入のメリットは、Webサイトの負荷を軽減できるのが大きいです。クライアント側でタグを管理する場合、タグを必要に応じて埋め込まなければいけないので、書かなければいけないコードの量も多くなってしまいます。それに対してタグをサーバー側で管理すればコードの記述量も少なくなります。したがってサイトの軽量化に繋がり、ユーザーがよりストレスなく利用できるようになるでしょう。

また、効果測定においてもサーバーサイドGTMを導入するメリットはあります。Chrome、Firefoxなど様々なブラウザが存在しますが、その中でもSafariにはトラッキング防止機能が搭載されており、Cookieの働きを妨げるITPという機能が存在します。ユーザーからするとITPは便利な機能ですが、測定する側からするとITPは他のブラウザとSafariでCookieの有効期間が変わってしまうので困る存在でしょう。サーバーサイドGTMならクライアント側でタグを管理する場合よりもCookieの影響を受けにくいので、より正確に効果測定ができるようになります。

そしてセキュリティ面においてもサーバーサイドGTMを利用すれば安全性が高まります。サーバーサイドGTMならサーバー内で必要な処理を行います。そのため、Javascriptタグの場合と比べて収集する情報の量が必要最低限に済ませられます。プライバシー保護はユーザーからの信頼を得るためにも大切にしたいところです。サーバーサイドGTMなら無駄な情報を集めないので、プライバシー保護がしっかりしている企業というイメージも持ってもらえます。

その他にもサイトを外注しているなどして複数の企業でサイトを管理している場合、タグの編集作業をするだけでもスケジュール調整など面倒な手順を踏まなければいけません。サーバーサイドGTMならサーバーの操作権限さえ持っていればタグの編集ができます。そのため、Webデザインなどを外注している場合、取引先に連絡を入れる手間などを省けます。

サーバーサイドGTM導入のデメリット

もちろんサーバーサイドGTM導入はデメリットもあります。まずサーバーを用意する必要がある点です。サーバーを立てる場合、サーバー代が発生します。GA4自体無料で利用できるサービスなので、Webサイトの効果測定にお金をかけるつもりがない企業・担当者も多いでしょう。先ほど解説した通り、サーバーを立てるには1台30ドル〜80ドルの費用が必要になります。また、漏れなく効果測定を行うために、サーバーは最低でも3台はほしいところです。この場合90ドル〜240ドル。日本円に換算すると13,000円〜35,000円程度の費用が必要となります。加えて、より充実した機能を利用したいならGTM360というサービスも必要です。こちらは大規模サービス向けで、一般の中小企業は導入する必要がありませんが、万が一導入する場合は130万円程度からが相場。このようにサーバーサイドGTMは費用が発生することを前提に利用しなければいけません。

また、先ほど手順を紹介したように、サーバーサイドGTMはサーバー側の設定が必要なので、設定作業が面倒です。特にクラウドやサーバーの概念がわからない担当者の人からすると、設定で出てくる用語が十分に理解できず、設定作業で挫折してしまうかもしれません。使いこなすにもある程度サーバーに関する知識が必要なので、ある程度ITや開発に関する知識を持ったマーケター向けのサービスと言えるでしょう。

加えて、サーバーサイドGTMに対応しているタグの数はまだ限られています。徐々に対応しているタグは増えつつありますが、それでもクライアント側で管理できるタグの数の方が圧倒的に多いので、それなら全部まとめてクライアント側で管理した方が効率がよいと感じるかもしれません。

【まとめ】サーバーサイドGTMでタグの管理を快適に!

サーバーサイドGTMは正式にはGTMのサーバーサイドタグ管理機能のことを言います。サーバー側でタグを管理できるので、無駄に情報を集める必要がなくなってセキュリティ性が高まる、サイトの動きを高速化して快適に利用できるようになるなどのメリットがあるでしょう。導入や運用は少し大変ではありますが、サーバーサイドGTMを使いこなすメリットは大きいので、ぜひ導入を検討してみてください。

この記事の監修者