年収アップに繋げたい!フリーランスエンジニアの年収の疑問

2021.07.12

2021.08.12

IT業界のキャリアについて考える


「フリーランスになって、本当に稼げるの?」 フリーランスに興味を持つシステムエンジニア(SE)・プログラマ(PG)の方が最も不安になるのは、ここではないでしょうか。
確かに、フリーランスになって自由な働き方を手に入れても、収入が激減しては意味がありませんよね。自分の腕一本でガンガン稼いで、年収を会社員時代の2倍、3倍…と増やしていきたいところです。フリーランスになるかどうかを決めるためには、フリーランスエンジニアが本当はどれぐらい稼いでいるのか、実態を知ることが第一。
そこで今回の記事では、フリーランスエンジニアの年収について疑問となる「どれぐらい稼いでいるのか?」「年収を上げるためには何をすればいいのか?」をご説明したいと思います。この記事を読んで、ぜひフリーランスへの道を一歩踏み出しましょう!

会社員エンジニアの実態。給料はなかなか上がらない…

まず、会社員エンジニアの給料の実態はどれくらいなのでしょうか。自分の肌感覚としては「給料が安い」というイメージですし、一般的にもシステムエンジニアやプログラマと言ったら「低収入」「激務」という負のイメージがあるかもしれませんね。厚生労働省が毎年実施している賃金構造基本統計調査によると、平成28年の「情報通信業」の平均月収は39万2200円。これを年収に直すと、450万円強となります。
また、20~24歳の平均月収は22万8300円(年収換算約270万円)、25~29歳は26万7500円(年収換算約320万円)。
これでは、結婚も難しいですしお金の気になる生活が長く続くのではないでしょうか。
50歳を超えると月収50万円を超えていますが、それでも年収は600万円ほど。今の会社でそこまで我慢できるか…という人には少し厳しい現実かもしれません。
給料がなかなか上がらない現実の中で、1000万超えのような年収アップを目指すのであれば、フリーランスエンジニアという道は決して非現実的ではありません。むしろ、今の会社で一生懸命頑張って1000万超え…という方が非現実的かもしれないのです。

いつ独立を決める?

会社員からフリーランスになるのは不安なものです。
いくら「今の自分のスキルならやっていける」という思いがあっても、「もし仕事がなくなったら…」「身体を壊したら…」と、不安の種はつきません。
その意味で、一定の金額の貯金ができたら独立など、仕事がある程度減っても生活はしていけるという状態まで待つというのも一つの手です。もちろん、「今の会社が嫌になった」という理由でフリーランスになっても一向にかまいませんが、フリーランスになった後の展望を考えておくことは必要不可欠です。
フリーランスになるだけの納得できる理由を自分の中で持てること、そして収入は減っても生活はしていけること。この2つが、独立を決めるタイミングを考える上での手がかりになるでしょう。

フリーランスエンジニアのデメリットとは?

会社員と比べて、フリーランスエンジニアのデメリットはいくつか考えられます。

・身体を壊したら保障がない
・いつでも契約を切られるリスクがある
・つい働き過ぎてしまう

言い換えれば、収入面や仕事面で自己管理をする重要性がきわめて高いということです。とはいえ、これらができていれば、そして品質と納期を守ることができれば、会社員時代より劇的に年収アップさせることも十分可能ですよ。

フリーランスエンジニア・プログラマの単価・年収相場は?

フリーランスエンジニアやプログラマなどの年収については、独立行政法人情報処理推進機構が発効する「IT人材白書2016」に記載されています。
こちらの情報を元に、年収の概要や年代差を見てみたいと思います。

30代以下だと1000万円以上が1割近く!

これによると、30代以下で35.3%が300万円未満であるのに対し、1000万円以上も8.8%存在します。企業勤めの30代以下だと300万円未満21.9%、1000万円以上1.2%なので、フリーランスの年収の格差が大きいことが分かります。
30代以下の会社員エンジニアだと、半数は300~500万円なのに対し、30代以下フリーランスだと500万円以上が3分の1を超える割合で存在しています。漫然と仕事をしていては低収入に苦しむ可能性のある一方で、実力があれば1000万円超えが現実できあることも分かります。
実際、「Fabeee-freelance」のような求人サイトを見ていても、月100万近くという案件が複数存在します。これらを重ねれば、年収1000万は可能となりますよね。

フリーランスのプログラマ・エンジニアの年収に年齢は関係ない!

その一方、30代以下・40代・50代であまり分布が変わらないのもフリーランスの特徴です。先ほどのIT白書のデータを見ると、50代でも500万円未満が約6割。会社員だと約2割しかいないので、かなり差があります。当然ながら、「年功序列」という言葉が全く利かないのがフリーランスの実態です。
逆に言えば、若くても実力があれば当然のように単価を上げて活躍することができます。

フリーランスのシステムエンジニアが年収を上げるには?

若くても高収入を期待できるのがフリーランスであるとして、それでは年収を上げるにはどうすればよいのでしょうか?ここでは、年収をアップさせるための工夫をいくつかご紹介しましょう。

確固とした強みを持つ

フリーランスには、自分が何者であるかを示すための「確固とした強み」が必要です。会社員時代は、「○○社の××さん」といった形で会社がアイデンティティになってくれていました。フリーランスには、会社はありません。自分が何者であるかクライアント等に分かりやすく説明できないと、良質な案件は増えていきません。
そこで、自分のできることを示していくことになります。その際、「○○のスキルなら××さん」と言われるくらいに高めておくと、人材マーケットの中で自分を差別化できます。そうすれば、自ずと報酬も上がりやすくなるわけです。

顧客視点・マーケット感覚を持つ

会社や上司はいませんから、よりダイレクトにクライアントやマーケットと向かい合うことが必要です。
「このお客さんのために何が求められているか」「今の業界と今後を見据えて、何をすべきか」を常に考えながら、日々仕事や自己陶冶に励んでいくことです。ただ技術やスキル、知識を単発的に提供するのではなく、その案件のゴールは何なのか、経営環境はどうなのかなどを踏まえ、期待値を超える価値を出すことを心がけましょう。

自己研さんを怠らない

技術の栄枯盛衰の激しい業界ですから、自己研さんを怠らないことはとても重要です。ある程度安定してくると、ついそこにあぐらをかいてしまいがちではありますが、フリーランスの立場は会社員よりはるかに不安定であることを忘れてはいけません。「停滞は後退である」ということを肝に銘じて、自分を磨き続けましょう。その際、自分で新しい言語や技術を自宅PCで練習する、試してみるのが有効です。自作プログラムをデプロイして使ってみることで、自分のスキルの幅はどんどん広がっていきます。幅の広いスキルを持つフリーランスエンジニアは重宝されますよ。

コミュニケーション能力を身につける

フリーランスエンジニアでもチームで仕事をすることが多いので、チームメンバーやリーダーなどとのコミュニケーション能力を磨く必要があります。仮に一回のメンバーに過ぎないとしても、チーム全体を見渡してリーダー的視点で案件を俯瞰することで、単なる技術に過ぎない付加価値を仕事に加えることが可能となります。
コミュニケーション能力やリーダーシップなどのヒューマンスキルは、正直なところ苦手とするエンジニアがかなり多いです。だからこそ、技術があってコミュニケーション能力のあるフリーランスエンジニアであれば、かなり差別化できますよね。

まとめ

フリーランスエンジニアの年収は、実力さえあれば若いうちからどんどん伸ばすことができます。常に自己研さんは必要ですが、楽しみながら勉強できる人であれば意外とあっさり年収1000万円という壁を越えてしまうかもしれません。スキルさえあれば、求人サイトでも引く手あまた。ぜひ、自分の腕一本で稼げるフリーランスの世界に飛び込んでみましょう!

Fabeee編集部

Fabeee編集部

こちらの記事はFabeee編集部が執筆しております。