システム開発のPMとして必要な視点とは?

2021.10.08

2022.02.02

Fabeee社員ブログ

みなさま、はじめまして!
7月からFabeeeにお世話になっている、イシコと申します。

FabeeeにはPMとしてジョインさせていただき、早3ヶ月が経過しました。
まずは、簡単に私の自己紹介をさせていただきます。
私はFabeeeに入社するまでに数回転職をくり返しており、営業・エンジニア・事業開発・総務・採用等、様々な経験をしてまいりました。
また、若いころは自分に合っている仕事が何なのか?を見つける為に、力仕事や職人等の経験もしてきましたし、大企業やスタートアップ企業での業務経験もしてきました。

今回はそんな私が考えている、システム開発のPMとして、必要だと思っている視点について書かせていただきます。

システム開発のPMとは?

まず、システム開発のPMというのは何か?ということから書かせていただきたいと思いますが、
簡単にいうと、開発プロジェクト全体のマネジメントを担当する人です。
言葉にすると簡単ですが、実際には簡単なことではなりません。
一方で「プレイングマネージャー」というものもあります。
PMとプレイングマネージャーの明確に異なる点は以下の通りです。

▼PM

  • 開発プロジェクト全体のマネジメントを行い、お客様と社内メンバーの間に立ち、両者の業務がシームレスの進められるような調整を行う
  • プロジェクト予算に対する社内の稼働管理も行う(※企業によっては営業が担当する場合もある)

▼プレイングマネジャー

  • プロジェクトの規模により異なるが、お客様との調整を行いつつ、自ら設計や開発等の実務を行いつつ、社内メンバーへの業務指示を行う。
  • プレイングマネージャーがいる企業は営業が一緒に動く場合が多いので、その場合は、予算等のお金の管理は営業の範疇となる場合が多い

上記を見ると一見、プレイイングマネージャーの方が大変そうに見えますが、PMになると、自分が動けば簡単にできそうな業務や作業についても、メンバーに指示を出して動かせるようにならないとなりません。
またPMの方が一層、営業視点で考える必要がありますので、ある程度の営業マナーや営業的な動きができるようになる必要があります。

システム開発のPMとは、お客様とプロジェクトメンバーの間に立ち、プロジェクトを遅延なく進める為に、社内外に対し。色々な調整を行うことができるスキルが必要になります。

システム開発でのPMと営業の違い

企業により境界線が変わることが多いのがこの部分です。
一般的に言われている役割としては以下の通りです。

▼営業

  • 案件を取ってきて見積もりを行い(内容によってはエンジニアに依頼)契約回りを担当

▼PM

  • 受注してからプロジェクトを完了させるまでを担当

 
企業によっては、お客様とのやり取り全てを営業が担当している場合や、営業が取ってきた見込み客に対する提案や見積もり、契約業務をPMが担っている場合もあります。
個人的にPMとして進めやすいのは後者となりますが、そうなるとPMの業務幅が広がり、且つ必要な経験やスキルも多く必要になってきます。

PLまでの心構えとPMの心構えの違い

一般的には、PG → SE → PL → PMという形でスキルアップしていくような形になると思いますが、PGからPLまでの必要な心構えとPMとして必要な心構えは異なってきます。
PLまでは、与えられた業務に対してコミットすることを求められることが多いですが、PMになるとお客様からいただいた業務要件に対する業務内容をきちんと整理し、どのようなことが必要なのかを定義した上でメンバーへ指示を出す。ということができないとなりません。

PMとして必要な視点

PMは場合によっては、お客様と同じ目線に立ち、業務要件に対して効率の良い方法を考え、お客様に提案しながら進めていくような動きも必要となります。
このような動きをシームレスに進められるようになる為には、システム目線だけではなく、営業的な観点、更には経営的な観点も必要になってくる場合がありますので、システムだけではなく、全体を俯瞰して見るという視点が必要になります。
少し抽象的な表現になってしまったので、イメージがわくような説明をさせていただきます。
例えばお客様から、ある業務要件を満たす為に、◯◯◯という機能をつけて欲しい
という要望があった場合、その◯◯◯という機能は本当に必要なのか?その◯◯◯という機能を使ってどのようなことを実現したいのか?
という「本質的な目的」を把握することが必要になります。
そういう視点で物事を考えることで、もっと効率的な方法をお客様に提案することできる可能性がありますし、そのような動きをすることでお客様の信頼を、より得ることができるようになります。

経験を積むには失敗が必要

先程はPMとして必要な視点について書かせていただきましたが、私自身はこれを完璧に実践できているとは思っておりません。
私個人としてはこのような考えを持って業務を行っておりますが、まだまだ未熟なので、これからまだまだ経験を積んでいく必要があると思っています。
ここでは、成功をするためには失敗が必要だということについて書かせていただきます。

大きなプロジェクトになればなるほど、全てを完璧にこなすことは難しく、必ずと言って良いほど何かしらの問題は発生してしまいます。
その際、どのように問題解決を行うのか?というところがPMの腕の見せどころになります。
ただし、色々な問題に対する対応を行えるようになるにはそれなりの経験が必要になりますので、若いうちに色々な経験を積んでおく必要があります。
昔の人はよく言ったもので、「失敗は成功のもと」というのは確かにそのとおりで、失敗をすることでその原因に対して反省をし、失敗に対する対策を考えられるようになり、その後同じ失敗をしなくなることで成功につながる。
ということになります。
もちろん成功体験は重要ですが、良い経験を積むためには未知の領域にチャレンジし、失敗を経験することも大事な要素になります。

最後に

色々と書きましたが、これら全てを実践できる人は少ないと思っていますし、私自身もできているとは思っておりません。
知識を得る為には本を読んだり、セミナーに参加するなどの手段がありますが、成長する為には、新しいことへのチャレンジが必要です。
失敗を恐れてなかなかチャレンジしずらいこともあるかと思いますが、失敗を恐れていては成長することは難しいので、
チャレンジして、失敗して、失敗の振り返りをして、またチャンレンジをする。
チャレンジすることを恐れずに経験を積み、一緒にPMに必要な視点を養っていきましょう!
では、また。

この記事の監修者:杉森由政

この記事の監修者:杉森由政

2018年2月Fabeee株式会社CTOに就任。現在は、新規事業開発部門の責任者を務めるともに、AIやブロックチェーンなどの先端技術を用いた研究開発も担当。また広島大学との連携研究においては、生体データを解析する人工知能および解析アルゴリズムの研究開発にも携わるなど、多岐に渡り活躍をしている。
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