毎年巻き起こる、PHPは死んだのか?

2019.08.09

2021.08.12

Fabeee社員ブログ


 
初めまして、ヨソジーと申します。
PHP歴1x年の私が、今回は近年必ずと言っていいほど出るこの話題について書こうと思います。
 
PHPは毎年恒例と言っていいほど、この話題が出ます。
求人数が減少傾向だとか、給与水準も他の言語に比べて低いだとか、世の中PythonとかRubyだよね。
やっぱりJavaかC言語だよね。みたいな話しが出て来ます。
世界各国からどこからともなく話しが出てきて、日本でも同じ話しになります。
 
実際、PythonやJavascript系は年々採用数も求人数も給与も上がってきています。
でもPHPも決して下がっている訳ではないのです。
ただ相対的には下がっているように見えるかもしれません。
他の言語と比べて人材が幅広くなっているためだと想定されます。
 
現実問題、世の中のweb系システムの八割はPHPで書かれていると言われています。
正確には年に1、2%ずつぐらい減っているみたいですが、それでもこの話しはここ数年変わっていません。
ということは、それだけPHPのシステムが作られ続けているし残っている証拠であり、
そのシステムを維持する技術者は必要なはずなのです。
死んだ言語であれば、このような状況にはならないと思います。
 
PHPは他の言語と比べると、その基本コンセプトが少し違い、それが気に入らない人が一定数います。
しかし、その違いがこの言語の売りであります。そしてその違いにより学習コストは格段に低くく、それが良さだと思っています。
これを敷居が低いから、自称PHPエンジニアみたいなのがいっぱいいて、ちゃんとしたエンジニアがいない。
なんてことを言う人がいますが、そんなことはないと思います。
きちんとしたエンジニアはたくさんいます。
 
ただ、確かにPHPはずっと難しい立ち位置の言語です。
手軽なだけで特別に処理が早い訳でもなく、手軽さゆえのバグもあります。
熟練の技術者でも他の言語のような綺麗なフォーマットの書き方をしない人も少なくありません。
 
しかしPHPは使われ続けています。死んではいません。
 
でも何も無かったら死の淵にいたかもしれません。
PHPを救ったのは一つのフレームワークでした(違うかもしれませんが、少なくとも私はそう思っています)。
 
それが「Laravel」です。
PHPはフレームワークがたくさん存在する割には、これと言った決定的なものがなく、それが長年のネックでした。
2011年に誕生したこのフレームワークは、瞬く間に世界を席巻。日本で広まるのも時間の問題でした。
 
現に、昨今のPHPの求人はLaravelを習得していると尚可みたいなものがかなり多いです。
Laravelへの移行が進んでいるためです。
 
実際にLaravelはほとんど全てを解決してくれます。
・RESTfulルーティングと呼ばれる、非常に簡単なルーティング機能
・マイグレーションやテンプレートの自動生成など、必要なほとんどの機能を持つコマンドインターフェース
・軽量で多彩な機能を持つテンプレートエンジン
・フロントエンドで人気の高いVue.jsとの親和性の高さ
など、他のフレームワークでは別のツールなどが必要なものが全部詰め込まれています。
 
今からwebエンジニアを目指したい!という人がいたら、間違いなくPHPでLaravelをお勧めします。
もちろん機械学習とかもやりたいからPython。Javascriptならサーバーからフロントまで何でもできるよね。って言うのも
ありますので、絶対的ではないですが。
 
私はLaravelがあることによって、PHPは寿命が大きく延びたと考えています。
PHPを使い続ける企業も増えることでしょう。
 
こう聞いて見ると、PHPをやり始める、もしくはやり続けるのも悪くないと思いませんか?
私はこれからもPHPを使い続けます(でもPythonも始めたいなあ(笑))。
 
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Fabeee編集部

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こちらの記事はFabeee編集部が執筆しております。