投稿日 2024.01.17

最終更新日 2024.01.17

不動産業界でサイネージを活用するポイントやメリットを分かりやすく解説

不動産業界でサイネージを活用するポイントやメリットを分かりやすく解説

サイネージとは?

サイネージ≒デジタルサイネージ

サイネージは「看板」や「標識」を意味する英単語ですが、昨今のビジネスシーンでは基本的に「デジタルサイネージ」のことを指しています。デジタルサイネージとはパネルやディスプレイに映像を映し出す電子看板であり、様々な業界で導入・活用が進んでいるメディアです。従来は物理媒体のポスターや看板が主流でしたが、デジタルサイネージはその利便性やメリットの多さから徐々にシェアを広げています。

デジタルサイネージの種類

デジタルサイネージには大きく分けて「スタンドアロン型」「ネットワーク型」「インタラクティブ型」の3種類があるので覚えておきましょう。スタンドアロン型はデジタルサイネージのディスプレイに内臓されたストレージ、あるいは外付けのUSBメモリーやSDカードに保存されているデータを読み込んで表示するタイプです。設置場所を問わない柔軟性が特徴であり、初めてデジタルサイネージを活用する事業者に人気となっています。表示するコンテンツを変更するためには、手動でデータを入れ替える必要があるので留意しておきましょう。
 
ネットワーク型はその名の通り、ネットワークに接続された状態で稼働するタイプのデジタルサイネージです。表示するコンテンツは専用システムやPCで管理するため、遠隔操作で適宜入れ替えることができます。自社がネットワーク上で公開している動画や画像も表示可能です。機材や回線の設置にはコストや手間がかかる点には注意が必要です。また、データを管理する方法にはネットワーク上のストレージを利用する「クラウド型」と、自社サーバーを用いる「オンプレミス型」の2パターンがあります。
 
インタラクティブ型のデジタルサイネージにはタッチパネル機能やモーションセンサーなど、動的な特殊機能が備わったディスプレイが使用されています。また、ネットワークに接続されているものが一般的です。デジタルサイネージを見ているユーザーに操作してもらうことで、ニーズに即した情報を提供しやすいというメリットがあります。高機能なディスプレイやネットワーク回線を用意する必要があるためコストは高めです。

サイネージを設置してできる事とは

マーケティング

デジタルサイネージはコンテンツを通じて自社のイメージを展開するブランディングや、強み・おすすめ物件をアピールするマーケティングに使用することができます。店頭に設置して利用者を呼び込むのはもちろんのこと、駅周辺や繁華街エリアに設置して幅広い層へアピールするのも良いでしょう。

情報提供

インタラクティブ型のデジタルサイネージは、特に利用者への情報提供に向いています。例えば住宅展示場に設置して訪問者が操作できるようにしておけば、利用者が任意のタイミングで欲しい情報を調べられるため満足度が向上するでしょう。外国人向けに他言語対応したコンテンツを用意しておけば、スタッフが外国語を話せなくても正確に情報を伝えられます。

空間演出

LEDによる発色性の高さを活かして、デジタルサイネージを空間演出に使用するというケースも見受けられます。店舗はもちろんモデルルームのムード作りに利用するのも効果的です。

サイネージを設置するメリット

利用者や通行人に見てもらいやすい

デジタルサイネージは画像・動画・音声など様々なメディアを再生することが可能であり、通行人や店舗に立ち寄った利用者の目に留まりやすいという点が大きなメリットです。日中でも動きのある映像や音声によって十分な訴求力がありますが、特に夜間はデジタルサイネージの光が視認性の高さを発揮します。物理媒体の看板やポスターの中で強い存在感を発揮するデジタルサイネージは、繁華街にあっても効果的なプロモーション効果をもたらすでしょう。

柔軟な情報発信力

多様なメディアを再生できるだけでなくインタラクティブ性も備えたデジタルサイネージは、訴求内容に合わせて柔軟にコンテンツを発信できることが強みとなっています。表示コンテンツの組み換えや入れ替えが容易なため、時間・場所・季節・ターゲット層に合わせて最適な情報を発信可能です。空き物件の入れ替わりが激しい不動産業にとって、手軽に広告内容を変更できるのは大きなメリットであると言えます。

情報提供の効率化

デジタルサイネージは24時間365日稼働させることも可能なので、店舗の営業時間外でも利用者にアプローチをかけることができます。据え置き・携帯型・壁掛け・吊るし型などディスプレイの設置バリエーションも豊富なため、様々なスペースを有効活用できるようにもなるでしょう。また、デジタルサイネージには操作履歴を分析したり、AIカメラによってデータを収集したりできるものもあります。こうした機能を活用して利用者層を分析すれば、さらに効率的なプロモーションが可能です。

資料の最適化

紙媒体のように物理的な資料を保管しておく必要のないデジタルサイネージであれば、店舗の資料保管スペースを圧迫する心配がありません。デジタルサイネージにもメンテンス費や電気代といったランニングコストが必要ですが、印刷コストがかからないので広告の運用方法次第ではコスト削減に繋がる可能性もあります。チラシやポスターを廃棄することもないので、SDGsやエコロジー活動の一環にもなるでしょう。

サイネージを設置した事例

おすすめの空き物件紹介(お部屋探しCAFEヘヤギメ!錦糸町店)

お部屋探しCAFEヘヤギメ!錦糸町店ではLEDパネルを13枚組み合わせた横6.5m×縦1mのデジタルサイネージを店頭窓ガラスに設置しており、プッシュしたい空き物件情報を随時更新しながら発信しています。窓ガラス越しに利用者の反応をチェックしやすく、表示する内容の微調整も容易です。店舗の屋根が張り出しているため日陰になっている部分ですが、デジタルサイネージであればLEDの光があるため視認性が下がる心配はありません。

街頭広告としてのプロモーション(ハウスコム新宿店)

ハウスコム新宿店はビルの3階に入居しており、効果的に集客するためのプロモーションツールとして横2000×縦1250mmの大型デジタルサイネージを導入しました。従来の看板が多い中にあって映像による動きが目立つため訴求力が高く、夜間でも視認性の良さが活かされています。また、シースルータイプのウィンドウビジョンを使用しているため窓ガラスからの採光を完全に遮ることがなく、店内を明るい雰囲気に保っているのもポイントです。ビルテナントという利用可能なスペースが限られた店舗でありながら、情報発信力を最大化した事例として参考にしてみてください。

店頭看板の一部として(東日本ハウジング)

東日本ハウジングでは店頭窓ガラスの社名下部に55インチの中型デジタルサイネージを設置し、おすすめの取り扱い物件を柔軟に切り替えて表示しています。太陽光の反射で見にくくならないように高輝度タイプのディスプレイを採用しており、離れた位置からでも視認できるフォントサイズなどコンテンツにも工夫が凝らされている事例です。

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