メタバースとNFTの関係性とは?実際の事例をもとにそれぞれの活用方法について解説

2022.06.06

2022.06.20

DXのあるべき姿を考える

メタバースとNFTの関係性とは?実際の事例をもとにそれぞれの活用方法について解説

新たなビジネスの場としても注目を集めている、メタバース。仮想通貨との関連性も高い分野であることから、いかに安全で安心して利用できるかという点が重要になっています。

メタバースを安心・安全に利用するためには、「NFT」という技術の活用が欠かせません。そこで今回は、メタバースとNFTの関係について解説します。

メタバースとは

メタバースとは

まずは、メタバースとは何か?というところのおさらいから始めていきましょう。

メタバースとは、meta(超越した)universe(宇宙)という単語が組み合わさってできた造語。日本語でわかりやすく言えば「仮想空間」という意味で使われる言葉であり、meta(旧Facebook社)が開発に力を入れ始めたことから、近年耳にする機会も増えてきました。

メタバースの特徴は、ネット上に存在している仮想空間でありながらも、経済圏を持っているということ。インターネットを介して他者とリアルタイムで交流できる上に、現実世界との連動性もあるため、新たなビジネスの場としても注目を集めているのです。

メタバースについては、先日アップした記事「メタバースとは?仮想空間を使ってできることやそのメリットについて解説」内でも解説しているので、参考にしてみてください。

 
■メタバースについて知りたい方はこちら

NFTとは

NFTとは

メタバースについて解説する上で避けて通れないのが、NFTの存在です。NFTはNon-Fungible Tokenという言葉の略称。直訳すると、「代替不可能なトークン」という意味になります。

「代替不可能なトークン」とは、替えの効かない暗号資産のこと。お金やフリー素材のイラスト、市販品など“代替性のあるもの”に対してではなく、直筆サインの入った本や世界にたった一枚しかないトレーディングカードなど非代替性のあるものに対してNFTが活用されます。

NFTの最大のメリットは、デジタル資産の所有者を明らかにできること。NFTの技術が確立される前は、ゲーム内で取得したアイテムやオンライン上にあるイラストや画像、音楽など“デジタル資産”と呼ばれるものの所有者を明確にすること自体が困難でした。

NFTが登場してからは、コピーかどうかの判別が可能に。自分が所有するデジタル資産に対して、「自分が所有者である」ということの証明ができるようになったのです。

もう一つのメリットは、誰でも使えるということ。NFTはブロックチェーンの技術が応用されていますが、プログラミングなどのスキルがない人でも作成・発表が可能です。作成した作品をアップロードするだけでNFT化できるため、オンライン上でも“自身の作品である”と自身を持って発表できるようになりました。

NFTの登場で、自分の持ち物を自分のものだと証明することができるようになったことから、デジタル資産の活用の範囲は飛躍的に広がっていったのです。

メタバースとNFTの関係性

メタバースとNFTの関係性

「メタバース」という単語とセットで登場する機会の多い、NFT。両者が同時に使われるケースが多いことから、メタバース=NFTだと勘違いを起こしている人も少なくありません。

しかし、両者は全く別物。わかりやすく言えば、NFTはメタバースの可能性を広げる存在であり、現時点では相性が良いという言葉に留まる関係性にあるのです。

先ほど、NFTはデジタル資産の所有者を明確にするための技術であるというお話をしましたが、メタバースではデジタル資産を生み出したり他者とやり取りを行ったりする機会が多くあります。メタバース内の通貨が現実世界の通貨とリンクできることから、デジタル資産の所有者をより明確にするために、今後より一層NFTに対する需要が高まる可能性はいなめません。

ただ、今のメタバースはNFTありきではなく、NFTがあってもなくても利用できるという状況であることは事実。メタバースにとってNFTは相性が良くあったほうがいい存在ではありますが、必須であるというところまでの関係性には及んでいないのが現実です。

メタバースにおいてNFTはどのように活用されている?

メタバースにおいてNFTはどのように活用されている?

メタバースは、NFTを組み合わせることによってその可能性が広がります。代表的なのは、ゲーム内で取得したアイテムや自身で作成した作品、アバターなどをNFT化するケース。これまでゲームやエンターテインメント業界の参入が目立っていたメタバースですが、NFTも同じくゲーム内にて活用されるケースが少なくありません。

例えば、ゲーム内で取得した土地やアイテムなどをNFT化して、高値で二次販売を行って利益を得る。これは、メタバース×NFTの関係性を象徴する活用事例だと言えます。ゲーム内にて取得したものをNFT化することで自分のものであるという証明ができるようになるため、世界でたった一つのデジタル資産となるのです。

NFTが登場するまでは、ゲーム内にあるアイテムなどはあくまでもそのゲームの中でしか価値のないものでした。しかしNFTが登場してデジタルデータの所有権が証明できるようになってからは、ゲーム内のアイテムもNFT化することで一つの資産に。

実際、NFT化したアートNFTアートが日本円にして億単位の金額で取引されたケースもあり、NFTが登場したことによってメタバースが大きなビジネスチャンスの場となったことは間違いありません。

メタバース×NFTの活用事例

メタバース×NFTの活用事例

近年、メタバース×NFTの活用事例も着々と増えてきています。早速どのようなケースがあったのか、確認していきましょう。

The Sandbox(ザ・サンドボックス)

The Sandbox(ザ・サンドボックス)は、メタバース上にユーザーが作成したゲームで遊ぶことができたり、ユーザー間でのコミュニケーションを楽しむことができたりする“NFTゲーム”です。

The Sandbox上では、LAND(ランド)と呼ばれる土地やアバター、ゲームを作っていく上で必要な素材、アイテムなどを売買することができます。これらのデジタル資産は、NFTマーケットプレイスやゲーム内のマーケットにて取引が可能。

特にLAND(ランド)については希少価値が高いものだと判断されていることから、高値での二次販売が可能です。

Decentraland(ディセントラランド)

カリフォルニアに拠点を置く非営利団体「Decentraland Foundation」が開発を行った、Decentraland(ディセントラランド)。ブロックチェーンの技術を活用したバーチャルプラットフォームとして、メタバース内で収益を上げようとしている人たちから支持されています。

現時点ではまだ構想段階のものが多いメタバースプロジェクトですが、Decentralandはすでにメタバースを体験することが可能。ゲームを開発した経験のない人でも簡単にゲームを作成できるなど、クリエイター機能が充実していることもDecentralandの特徴であると言えるでしょう。

Decentralandはメタバースに興味を持つ企業の間でも名の知れ渡った団体であることから、コカ・コーラやJPモルガンという世界的な大企業からの注目度も高め。さまざまな企業とのコラボも実現しており、今後もその動きに熱い視線が送られています。

まとめ

メタバースの可能性を広げる存在である、NFT。これから上昇の一途を辿るであろうデジタル資産の価値ですが、デジタルデータに価値を与えたのは紛れもなくNFTです。

メタバースに対する期待値が高まっているということは、NFTに対しての注目度も上がるということ。これからビジネスにおいてメタバース開発に着手する企業が増えることが予想されますが、うまくメタバースを活用するためにはNFTについての知識も蓄えておきましょう。

弊社では、メタバースプラットフォームを構築するためのサービス「Fabeee Metaverse Package」を展開しています。NFTと合わせてメタバースにも興味をお持ちの方は、ぜひ弊社サイトをご覧ください。

この記事の監修者:杉森由政

この記事の監修者:杉森由政

2018年2月Fabeee株式会社CTOに就任。現在は、新規事業開発部門の責任者を務めるともに、AIやブロックチェーンなどの先端技術を用いた研究開発も担当。また広島大学との連携研究においては、生体データを解析する人工知能および解析アルゴリズムの研究開発にも携わるなど、多岐に渡り活躍をしている。
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