話題のBIツール「Looker」とは?その特徴や活用事例を解など導入検討に必要な情報を紹介

2021.11.10

2021.11.11

DXのあるべき姿を考える

データ分析を早い段階で取り入れてきた、国内の企業からも注目を集めている「Looker(ルッカー)」。数あるBIツールの中でも比較的知名度が高く、Lookerという名前を耳にしたことがある人も多いのではないのでしょうか。

今回は、BIツールの導入を検討中の人やLookerの導入を検討している人に向けて、Lookerの特徴や活用事例などをご紹介します。ぜひ、比較の材料にしてみてください。

次世代プラットフォーム「Looker(ルッカー)」とは

次世代プラットフォーム「Looker(ルッカー)」とは

まずは、「Looker(ルッカー)とは何か?」という、基本的なところから解説していきましょう。

Looker はGoogleが提供するBIサービス

Lookerは2013年、アメリカのカリフォルニア州にてその歴史がスタート。ビッグデータを分析するためのソフトを提供する会社として、データの安全性を保ちながら素早い分析ができる環境を作り上げてきましたが、その技術が評価され2019年にGoogleによって買収されました。

Googleの買収により、日本へも浸透したLooker は、“次世代プラットフォーム”としての存在感を高めていきます。データアナリストなど専門スキルを持つ人以外でもデータ分析を可能にしたことは、国内でも高く評価されました。「データがツール内に残る」というセキュリティ面の不安も解消し、BIツールにある短所を克服したサービスとして話題を集めています。

 
■TableauとLookerに関しての比較の記事はこちら
TableauとLookerを比べてみた

「Looker(ルッカー)」の特徴

「Looker(ルッカー)」の特徴

アナリストだけでなく、企業で働く従業員全員が活用できるBIツールであるLooker。具体的には、どのような特徴があるのでしょうか?

独自言語「LookML」でデータの一貫性が保たれる

Lookerの使命は、「誰が使っても同じデータが導き出せる」こと。その使命の通り、Lookerはデータ分析にまつわるスキルや知識のない人が使っても、それ相応の知識がある人と同レベルの分析結果を導き出すことができます。

そのカギとなるのが、Lookerが採用している独自の言語「LookML(ルックエムエル)」。Looker では、LookMLというオリジナルのコードを使ってデータの定義を行うことで、違う人物が分析を統一的な結果のデータが導き出せるような仕組みを確立しています。

データ分析を行う際、他のBIツールでは同じデータを使っても分析する人間のスキルによって異なる回答が出るケースも珍しくありません。Lookerは、そういったスキル・知識による結果の差が出ないツールであるため、一貫性を保つことが可能です。

NOデータベース・NOアップロード

Lookerには、データベース(データ保存のためのストレージ領域)がありません。データベースとへ直接アクセスしてデータの分析を行うことができるため、データのアップロードが不要です。

データをあちこち移動させる必要がないため、高いセキュリティ力が期待できます。

さまざまなツールとの連携が可能

Lookerは、分析したデータを外部のツールと連携させることができます。Sluckなどビジネスシーンでよく利用されるアプリケーションをはじめ、ウェブ解析ソフトウェアやSaaSアプリケーションなどとの連携が可能。

Looker上で作成したダッシュボードやレポートなどを直接送信できるため、今まで以上に多様な施策の提案・実現が可能となり、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める上でも欠かせない存在であると言えます。

「Looker(ルッカー)」を使ってできること

「Looker(ルッカー)」を使ってできること

画期的なBIサービスであるLookerですが、実際に導入することでどのようなことができるようになるのでしょうか?

普段使用しているツールにLookerを埋め込み

Lookerは、普段使用しているツールに埋め込んで活用できるBIツール。データ分析のためのデータは普段使用しているツールにこそ溜まっていくものですが、Lookerを普段使用するツールに埋め込めばそのツール内から分析に使用したいデータだけを吸い上げることができます。

すでに使い慣れているツールに埋め込めるため、導入後もすぐに活用可能。自社が使用するツールだけでなく、顧客や取引先などと共有しているダッシュボードにもLookerを埋め込むことができるため、データ活用に対するハードルが下がります。

ドラッグ&ドロップで直感的な操作が可能

誰もが分析を行えるLookerは、使い方が簡単なことでも評判を集めています。基本的な操作は、ドラッグ&ドロップで完了。

日本でLookerが導入され始めた当初は、クリックと手入力での作業が必要でしたが、Looker7の新機能としてダッシュボードのフィルタ操作でもドラッグ&ドロップが有効となりました。直感的な操作が行えるのは、データ分析はもちろんパソコン操作に慣れていない従業員を多く抱える企業にとってもメリットだと言えるのではないでしょうか。

他システムのデータと組み合わせてマーケティングに活用

データ分析の結果を利用して、マーケティングに活用するのは企業にとって当たり前のこととなっていますが、Lookerでは顧客や取引先などの情報整理を行いながらマーケティングに有効な情報を集めることができます。

「セールスアナリティクス」と呼ばれるアプリケーションを活用することで、Lookerのプラットフォームにあるデータと他システムのデータを組み合わせることができるようになります。これらのデータを組み合わせることで、今まで見えていなかった顧客の購買意図を明確に表現することが可能に。

「Google Analytics」を使うことでより詳細な“Web分析”もでき、より信頼度の高いデータをマーケティング施策に活かせるようになります。

「Looker(ルッカー)」の活用事例3選

「Looker(ルッカー)」の活用事例3選

Lookerは、日本でも導入されている事例の多いBIツールです。導入のイメージを膨らませるためにも、実際にLookerを導入している企業の事例を見ていきましょう。

Lookerの導入で報告資料の質がアップ

既存システムへの埋め込みや外部システムとの連携が可能なLookerは、報告書の量や質のバラつきを統一するという点でも力を発揮します。

営業部門においてエクセルで作成した資料のデータを基に営業の実績管理を行っていたという企業では、各営業部から届く資料の量や質にバラつきがあることに悩んでいました。BIツールの導入を検討していたその企業では、データの加工・集計が簡単に行なえるLookerを採用。Looker導入後は、共通言語化されたデータが日常の業務に溶け込むことで、それまでのワークフローを維持したまま業務効率化の実現に成功しました。

「データ分析人材不足」解消のためにLookerを導入

日本国内では、デジタル人材の不足が叫ばれています。企業によってはデータ分析に従事する“データ分析人材”も不足しており、蓄積したデータがうまく活かされないという悩みを抱えるところも少なくありません。

フリマアプリで知られる株式会社メルカリでは、「データの民主化プロジェクト」というものを立ち上げ、データ分析ができる人材の育成に着手。データガバナンス強化のためにも、Lookerを導入しました。

Lookerではユーザーによって権限の設定ができるため、データ分析を行う人たちの管理も行いやすいそう。グラフのビジュアル性も高く、ダッシュボードが愛される存在になったのもLookerを導入したことによる良い影響です。

Lookerの導入でデータの民主化を実現

独自のデータベースを持たずに簡単にデータ分析が行えるLookerは、他のBIツールを導入してうまく活用できなかったという経験のある企業からも支持を得ています。実際に他のBIツールからLookerへと乗り換えを行った株式会社リクルートマーケティングパートナーズでは、データガバナンスの重要性の実感につながり、データの民主化を実現しました。

この企業の事業の一つであるスタディサプリ事業では、受講者の勉強の進捗を把握必要があります。しかし、ただどれくらい勉強しているかというデータだけでなく、属性や入会のタイミングを基に受講者のグループ分けを行い施策を立てることが求められていました。

LookerはSQLに関する知識のない人でも、比較的簡単にダッシュボードなどの作成ができることから、従業員のデータに対する意識改革につながったそう。結果、データの民主化実現につながり、現場から経営層までのコミュニケーションの基盤へとその存在感を大きくしていきました。

「Looker(ルッカー)」の料金体系

「Looker(ルッカー)」の料金体系

Lookerの導入にあたり、まず知っておきたいのが導入にかかるコストについて。BIツールはものによって、さまざまな料金体系が設定されています。ユーザーによってやツールのグレードによって、料金が区別されているケースがほとんどです。

その点、Lookerはユーザーのビジネスの形に合わせた料金設定がなされています。他のBIツールの場合は公式サイトなどで価格が公表されていますが、“ビジネスの形に合わせて料金設定を行う”という特性から、Lookerは公式サイト内でも料金が公表されていません。

公式サイトの料金設定のページ内に「見積をリクエスト」というボタンが用意されているため、まずはそちらから自身のビジネスの形に合う料金の見積もりをご依頼ください。

まとめ

外部ツールへの埋め込みや、他システムのデータとの組み合わせができるという強みを持つLooker。データの移動の必要がなくセキュリティ面でも高い評価を集めていることから、BIツール導入後もしっかりデータを守りたいという企業におすすめです。

料金については公式サイト内での直接見積もり依頼が必要なので、ぜひ一度公式サイトをご確認ください。

Fabeee編集部

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こちらの記事はFabeee編集部が執筆しております。