投稿日 2021.11.08

最終更新日 2021.11.08

BIツールのおすすめ10選を徹底比較!導入のメリットやExcelとの違いを確認しよう

Excelと同じく、グラフの作成やデータ分析を行うことができるBIツール。ExcelとBIツールはそれぞれ似たような機能を持つことから、うまく使い分けができていない人も少なくありません。

そこで今回は、「BIツールとは?」という基本的なところから、導入のメリットまでをご紹介します。おすすめのBIツールもピックアップするので、これから導入を検討している人は比較の材料にしてください。

BIツールとは?

BIツールとは?

まずは、「BIツールとは?」という基本的な部分のおさらいから始めましょう。BIツールの“BI”とは、「BusinessIntelligence」の略称。BIツールは、「Business=仕事」の「Intelligence=決断の為に必要な決定的な情報」を収集するために開発されたシステムです。

BIツールを導入することによって、膨大な量のデータ収集や分析、レポート作成などを行うことができるようになります。ビッグデータの活用が当たり前になった現代のビジネスにおいて、BIデータはもはやなくてはならない存在となっているのです。

BIツールを使ってできることについては、過去の記事でも詳しく解説していますので、参考にしてください。

BIツールとExcelの違いは何?

Excelと同じくグラフの作成などが行えることから、BIツールとExcelの違いがあやふやになっている人も少なくないことでしょう。比較しても同じようなツールに見えるBIツールとExcelですが、実はそれぞれに得意・不得意があります。シチュエーションに合わせてそれぞれを使い分けることで、業務効率化が期待できます。

まずは、BIツールの特徴から。BIツールは、先ほども解説したように、大規模なデータの収集や分析を得意としているツールです。形式の違うデータなども一挙に扱うことができるため、同じ部署内だけでなく違う部署からのデータも活用することができます。

また、複数人でデータのシェアができるため、社内だけでなく社外の人とデータの共有を行う際もBIツールが活躍。レポートの作成や参照も部署などの縛りなく行えるため、新たな発見につながる可能性が飛躍的にアップします。

一方Excelは、BIツールのように複数人でデータをシェアすることができません。また大容量のデータを扱うと動きが遅くなるため、個人かつ小さいデータの扱いに最適なツールであると言えます。「導入のためのコストがかからない」、「使い慣れている人が多い」などのメリットがあるため、個人でのデータ集計・分析にはExcelを使うのがおすすめです。

データの大きさやデータ共有の必要があるかなどのポイントを確認しながら、BIツールとExcelをうまく使い分けるといいでしょう。BIツールとExcelの違いについても過去の記事にて解説しているので、そちらも参考にしてみてください。

BIツールを導入するメリット

BIツールを導入するメリット

BIツールを導入すべきかどうかを判断するためには、まず導入のメリットに目を向けてみましょう。

社内外に蓄積されているデータが集約できる

BIツールは、部署や形式にとらわれることなく、データの収集・分析が行えます。企業では業務に応じてさまざまなシステムを活用することとなりますが、それらのデータはそれぞれのシステム内に保存されることとなり、一元管理できないのが今までの常識でした。

BIツールは、こういった常識を一蹴。あらゆるシステムのデータを一元的に集約・管理はもちろん、分析までできるようになるため、データ抽出にかかる時間の短縮や商談時間の確保につながります。

データの可視化により現状が把握しやすくなる

BIツールは、データの可視化に最適なツールです。収集したデータの分析結果をグラフにして可視化できるため、売上の進捗の共有や販売データの現状把握なども簡単にできるようになります。

データが頻繁に更新される類のものやデータの容量が大きくなるものも、BIツールなら安心。Excelのように可視化するための加工などが必要ないため、各部署の現状把握も格段に行ないやすくなります。

問題・課題を早期発見できる

BIツールを導入することで大量のデータの抽出・分析が行えるようになるため、手作業では見つけられなかったような新たな問題や課題を早期に発見できる可能性が高まります。迅速な対応が求められるビジネスの世界では、問題・課題をどれだけ早く見つけて対処できるかが成長のカギとなるのは言うまでもありません。

しかし、人の手でデータの収集・分析を行っていると、作業にかかる時間が長くなり、肝心のポイントに気づくのが遅くなってしまいます。BIツールは、人間では気づけないような問題・課題を見つけるケースも少なくありません。BIツールに処理を任せることで、迅速に問題・課題解決への一歩を踏み出すことができるようになるのです。

BIツールのおすすめ10選

BIツールのおすすめ10選

今、企業にとって欠かせない存在となりつつあるBIツール。比較・検討の材料として、人気のラインを確認しておきましょう。

Tableau

タブロージャパン株式会社の「Tableau」は、世界で35,000件を超える導入実績のあるBIツールです。BIツールは一般的に、導入前の複雑な設定が必要となりますが、“アジャイル型開発”の形を取っているTableauは複雑な事前設定が不要。データの移動もドロップ&ドラッグで簡単に行なえるため、利用する上でのプログラミングの知識が必要ありません。

グラフの種類の多さとクオリティの高さには定評があり、表現力の高さはお墨付き。使用環境に合わせてグレードを選ぶことができるのも、Tableauの魅力です。

Power BI

マイクロソフト社の「Power BI」は、導入コストを抑えたい企業向けのBIツールです。初期費用が無料な上に、1ユーザー1,090円(税込)から利用可能。リーズナブルにBIソフトを使い始めることができます。

また、マイクロソフト社が開発していることもあって、officeやMicrosoft365などとの連携もスムーズ。データの可視化や分析などの基本機能は網羅しているため、初めてBIツールを導入するという企業にもおすすめできるBIツールです。

DOMO

DOMO株式会社が開発した「DOMO」は、社内での共有にも便利なクラウド型BIプラットフォームです。データを分析・可視化できるのはもちろん、指定した時間にメールで可視化したデータを送れたり、チャットツールでデータに関する議論ができたりと、チームでのデータ共有に最適なツール。

大量データの高速配信やレポートのSMS配信など、外部ツールの連携にも強いのはBIツール導入の大きな比較材料となります。

MotionBoard

ウイングアーク1st株式会社の「MotionBoard」は、2,000社の導入実績を誇るBIツール。パッケージ版とクラウド版の二種類のパッケージが用意されており、使用環境に合わせた使い分けが可能です。

MotionBoardは、複数のソースからのデータを集約して、レポートやプッシュ通知、アクションなどの形で可視化。どんなデータでも思い通りのイメージで表現できるため、職種に最適化した形でデータ活用ができるようになります。

Insight Board

Magic Momentの「Insight Board」は、“サブスクリプションビジネス”に特化したBIツールです。部門視点のレポートだけが出るBIツールを使うと結局何がどうなっているのかわからないというケースも少なくないサブスクビジネス。サブスクビジネスに特化したInsight Boardは、データ分析にかかるムダを省くために、業界のデータや部門横断データに基づいた分析を行い、課題の早期発見につながる仕組みを構築しています。

ひと月に一回のビデオミーティングも設けられており、スタートアップ企業から上場企業までの支援を行っているMagic Momentから、直接レクチャーを受けることも可能です。

LaKeel BI

株式会社ラキールの「LaKeel BI」は、業種ごとに用意されたテンプレートの豊富さと、サポートの手厚さが特徴のBIツールです。サーバーライセンス型で利用人数に依存しないBIツールなので、大人数でも一定のコストで利用可能。データの集計・統合・分析・可視化までを一台で行えるオールインワンパッケージであるため、機能追加にかかるコストも発生しません。

企業に合わせてダッシュボードを作成してもらえるサービスも利用できるので、BIツールの導入や初期設定に不安を感じている企業にもおすすめです。

Qlik Sense

クリックテック・ジャパン株式会社の「Qlik Sense」は、データ探索の自由度が高いセルフサービス型のBIツールです。特許技術である“連想技術”が搭載されており、ユーザーによるあらゆる方向からのデータ探索を行うことができます。

また、AIを組み合わせることによって、従業員の直感を引き出すための拡張アナリティクスが可能に。企業のDX推進のためにも力を発揮してくれるBIツールです。

Looker

Google Cloudが運営する「Looker」は、大量のデータ処理ができるBIツールを探している企業におすすめ。スタンダード・アドバンスト・エリートと三つのプランが用意されており、スタートアップの企業から大掛かりなシステムを必要としている企業まで幅広く活用できるBIツールです。

LookerはGoogle系列のシステムであることから、Google広告やGoogle Analyticsとのスピーディーな連動が可能。その他のさまざまなシステムとも連動でき、エンジニアからも評判を集めているBIツールです。

Sisense

株式会社ギャプライズがサービスを提供している「Sisense」は、エンジニアではない人でもわずかなトレーニングだけでデータ分析のためのアプリ構築まで行えるプラットフォーム。データ分析のために構築したアプリから、自社のシステムへデータを取り込むことが可能となるため、BIツールを自社に合うようにカスタマイズしたいと考えている企業におすすめです。

最短一日で導入できるというスピード感も、企業にとっては導入の判断材料になるのではないでしょうか。

Actionista!

ジャストシステムの「Actionista!」は、サーバーライセンスのみで社員全員が利用できる、オールインワンタイプのクラウドBIツールです。日本製で、開発からメンテナンスまで全てメーカーが担当することから、製品への信頼度は非常に高いと言えます。

マニュアルなしで誰でもデータ分析ができるという使い勝手の良さも、Actionista!の魅力。Webブラウザで操作が全て完結するため、開発環境や専用クライアントの導入の手間が一切かかりません。

まとめ

さまざまな種類のものが開発されている、BIツール。Excelのように無料で導入できるものではありませんが、コストをかけてでも導入しておくべき優秀なツールであると言えます。

自社の特徴に合うBIツールを導入して、データという財産をしっかりと活用していきましょう。

この記事の監修者

冨塚 辰

冨塚 辰

プロジェクトマネージャー